松井玲奈 - 「新・幕末純情伝」“キレッキレ”の松井玲奈に岡村俊一「松井以外でやりたくない」

松井玲奈 - 「新・幕末純情伝」“キレッキレ”の松井玲奈に岡村俊一「松井以外でやりたくない」 - 「つかこうへい七回忌特別公演 『新・幕末純情伝』」が、本日6月23日に東京・天王洲銀河劇場にて開幕。それに先がけて、報道陣に向けてゲネプロと囲み取材が行われた。

松井玲奈 - 「新・幕末純情伝」“キレッキレ”の松井玲奈に岡村俊一「松井以外でやりたくない」


「幕末純情伝」は新撰組の沖田総司が実は女だったという、つかこうへいのユニークな着想のもと、幕末の若き志士たちの熱き恋模様が描かれた作品。このたび上演される2016年版の「新・幕末純情伝」では、沖田を松井玲奈が、その相手役である坂本龍馬をNON STYLEの石田明が演じる。

ゲネプロでは、激しい雷鳴が轟いて舞台中央奥から沖田が赤いジャージ姿で登場。舞台面に立てかけられた刀「菊一文字宗春」を引き抜くと、激しいアクションを繰り広げる。新撰組の面々との出会い、細貝圭扮する土方歳三との場面が続いたあと、龍馬が登場。沖田との出会いがコミカルに演じられた。肺病を患う沖田は、当初「僕にはうつらないから」と励ましてくれた土方に恋い焦がれるも、新しい時代の到来を予感させる龍馬に惹かれていく。

松井は、激しい殺陣やラブシーンといった体当たりの演技に加えて、恋とある使命の間で揺れ動く繊細な感情を表現。ゲネプロを終えたあとの囲み取材では、演出を手がけた岡村俊一から「動きがキレッキレ。今までいろんな女の子を見てきましたが、なかなか出会えない逸材だと思いました。この作品はもう松井玲奈以外ではやりたくないですね」と太鼓判を押されるほどだった。松井は「とてもうれしいです。今までいろんな方が演じてこられた役ですし、つかさんの作品に出していただけることは大きなことだと思うので」と笑顔を見せ、「人生を賭けてステージに立ちたいと思う」と決意を語った。

ラブシーンに照れは?と聞かれると、松井は「ないんですよ!全然」とひと言。「私が役に入り込めば入り込むほど、ご覧になっている方にも素敵なシーンに映るんじゃないかと思いながら演じています」と結ぶ。石田はオファーを受けた時点でラブシーンを覚悟し、稽古場で松井に手を回すなど自分なりの“攻めの一手”を繰り出したエピソードを披露。「でも岡村さんから『ここで龍馬は死んでるからそういうの要らない』と言われて……」とうなだれてみせ、報道陣の笑いを誘っていた。

土方歳三役の細貝圭は、つかの七回忌に触れ「千秋楽まで全力で走っていきたい」と亡き劇作家に誓い、「3会場を1カ月かけて回る長い公演なので、怪我なく乗り切れたら」と共演者たちの顔を見渡す。岡田以蔵役の早乙女友貴は「絶対面白いものになっていると思う」と自信を覗かせ、桂小五郎役の味方良介は「岡村さんの“傑作”という言葉を信じてがんばります。1カ月後もそう認めてもらいたい。今できることよりも、少し無理をしてレベルアップできたらいいなと思っています。さらに成長した自分を見せていきたい」と語った。勝海舟役の荒井敦史は「おそらく僕はこれまで勝海舟を演じてこられた方の中でいちばん若い。若いからこそできる表現を心がけたいと思います」と力を込め、会見を締めくくった。
天王洲銀河劇場での公演は7月3日まで。その後、6日から17日まで東京・紀伊國屋ホール、22日から24日まで大阪・梅田芸術劇場 メインホールへと巡演する。なお、つかこうへいの命日である7月10日に追加公演が行われることが決定。新たに17:00の回が設けられた。

「つかこうへい七回忌特別公演 『新・幕末純情伝』」

2016年6月23日(木)~7月3日(日)
東京都 天王洲銀河劇場

2016年7月6日(水)~17日(日)
東京都 紀伊國屋ホール

2016年7月22日(金)~24日(日)
大阪府 梅田芸術劇場メインホール

作:つかこうへい
演出:岡村俊一
出演:松井玲奈、石田明、細貝圭、早乙女友貴、味方良介、荒井敦史、伊達暁、永田彬、黒川恭佑、久保田創、須藤公一、大石敦士、吉成将、高橋邦春、縄田雄哉、村井亮
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